平成29年9月15日、南三陸病院 みなさん通りにて、篠笛演奏会が開催されました。奏者は、しの笛会 野菊のお二人です。
野菊のお二方は、広島にて活動をされていらっしゃいます。昨年も南三陸町内の福祉施設で演奏会を開かれており、今年も南三陸病院での演奏会のため、遠方より足をお運びいただきました。
当日、演奏いただいた曲の紹介と写真とともに、演奏会の模様をお届けします。
<篠笛(しのぶえ)とは>
篠笛とはしの竹で作った横笛で、獅子(しし)舞・里神楽(さとかぐら)などに使われるもの。
(三省堂辞書より引用)
「荒城の月」「月の砂漠」
到着されてすぐに演奏頂いたのは「荒城の月」「月の砂漠」の2曲です。
台風前の蒸し暑い空気を払う、澄み切った音色が響き渡りました。
一瞬の間に、篠笛の世界に引き込まれていくようでした。
「赤とんぼ」「ゆりかごの歌」「七つの子」
次の曲は、誰もが一度は聞いたことのある童謡の3曲です。
観客のみなさんも一緒になって口ずさみ、みなさん通りに歌声が広がりました。
「村祭り」「里の秋」
にぎやかな曲が続きました。曲の半ばではなんと、当院内科の藤原副院長扮する獅子舞が
練り歩きました。おめでたい獅子舞の登場に、場が一気に盛り上がります。
曲の最後には獅子舞から「健康長寿」の掛け軸があらわれました。
「宵待草」「りんご追分」
にぎやかな曲から一転、お一人ずつのソロ演奏では、篠笛の音色を生かした選曲で美しい
調べを披露してくださいました。観客のみなさんは、じっと聞き入っているようでした。
「斎太郎節」
宮城県で広く知られている大漁歌「斎太郎節」も演目に加えて頂きました。
観客のみなさんの手拍子と獅子舞の再登場もあいまって、終盤の盛り上がりの場面になりました。
また、獅子舞からは「大漁祈願」の掛け軸が飛び出しました。
「ふるさと」
最後は「ふるさと」を演奏いただきました。
みなさん声を合わせて「ふるさと」を歌いました。様々な思いからか目頭を熱くされて
いる方もいらっしゃいました。
みなさん通りに明るい陽射しが降り注ぐなか、澄んだ音色が響き渡り
素晴らしい演奏会となりました。
普段なかなか聴くことのできない和楽器の音色に、観客のみなさんは
それぞれ感じ入っているようでした。
遠く広島よりお越しいただいた、しの笛会 野菊のお二人に、心より
感謝申し上げます。ありがとうございました。